ニューヨーク——第81回国連総会ハイレベルウィークの合間に、国際多国間問題担当外務副大臣で経済・開発問題担当副大臣室総監督を務めるアブドゥルラフマン・アル=ラッシー博士は、国連テロ対策局(UNOCT)のアレクサンドル・ズエフ事務総長代行と会談した。会談では、テロ対策の分野におけるサウジアラビアと国連の協力がレビューされた。
サウジ通信(SPA)によると、両者はテロの脅威への対処とテロ資金供与の阻止における協力と調整を強化する方途についても協議し、国際の平和と安全に貢献することを確認した。会談は9月27日、ニューヨークで行われた。
会談の舞台となった第81回国連総会ハイレベルウィークは、世界の首脳や閣僚がニューヨークに集まる年に一度の機会だ。テロ対策は、サウジアラビアが長年、国際社会とともに取り組んできた分野の一つである。国連テロ対策局は、加盟国の能力構築や国際協力の調整を担う機関として知られる。今回の会談で、両者が具体的にどのような協力の枠組みを想定しているのかは、SPAの報じた内容からは明らかではない。それでも、テロの脅威と資金の流れが国境を越えて広がるなか、こうした協議の場が持つ意味は小さくないのではないだろうか。
テロ資金供与の阻止は、国際社会が長く取り組んできた課題である。資金の流れを断つことは、テロ組織の活動能力を直接削ぐ手段として位置づけられてきた。サウジアラビアは、テロ対策と資金供与防止の両面で国際的な枠組みに参加してきた。国連の場での二国間協議は、そうした取り組みの延長線上にある。会談で交わされた具体的な内容や合意事項について、SPAは詳細を伝えていない。両者がどのような調整を進めるのか、今後の動きが注目される点ではあるまいか。
サウジアラビアと国連のテロ対策協力は、今回の会談が初めてではない。国際的なテロ対策の枠組みのなかで、サウジアラビアは資金供与の阻止や過激化防止の分野で役割を担ってきた。国連テロ対策局は、加盟国間の調整や能力構築を支援する立場にある。両者の協議は、こうした既存の協力関係を踏まえたものと見られる。会談がハイレベルウィークの合間に行われたことも、国際的な優先課題の一つとしてテロ対策が位置づけられていることを示している。テロの脅威は形を変えながら続いており、資金供与の手法も複雑化している。各国が連携して対応する必要性は、むしろ高まっていると言えるのではないか。
会談に出席したアル=ラッシー博士は、国際多国間問題担当の外務副大臣であると同時に、経済・開発問題担当副大臣室の総監督も務めている。この兼任は、サウジアラビアの外交と経済・開発の政策が連動していることをうかがわせる。テロ対策は安全保障の問題であると同時に、開発や経済の安定とも無関係ではない。テロの温床となる社会経済的な要因への対応は、開発政策の課題でもある。アル=ラッシー博士の肩書きは、そうした複合的な性格を持つテーマに、サウジアラビアが多角的に関与していることを示している。テロ対策と開発を結びつけて考える視点は、国際社会でも共有されつつあるのではないだろうか。
国連テロ対策局のズエフ事務総長代行は、今回の会談で「代行」の立場で臨んだ。国連の組織運営において、代行という立場は、正式な任命までの暫定的な役割を意味することが多い。それでも、ハイレベルウィークの場でサウジアラビアの副大臣と会談した事実は、同局とサウジアラビアの間のチャンネルが機能していることを示す。会談の内容について、SPAは協力のレビューと強化の協議という枠組みを伝えるにとどまり、具体的な合意文書や数値には触れていない。テロ対策の協力は、しばしば非公開の枠組みで進む。公表された情報の範囲で全体像を判断するのは難しい面がある。それでも、両者が協議を重ねていること自体が、関係の継続を示す材料と言えるだろう。
テロの脅威への対処と資金供与の阻止は、国際の平和と安全に貢献する取り組みとして位置づけられている。SPAの報道は、この点を会談の目的として明示している。国際の平和と安全は、国連の設立目的そのものでもある。サウジアラビアが国連の枠組みのなかでテロ対策に協力することは、多国間外交の一環として理解できる。今回の会談が、具体的にどのような成果につながるかは、現時点では不明である。しかし、ハイレベルウィークという各国の要人が集まる場で、テロ対策が議題に上ったことには意味がある。国際社会の関心がどこに向いているかを示す指標の一つと言えるのではないか。
会談が行われた9月27日は、第81回国連総会ハイレベルウィークの期間中である。SPAは現地時間10時50分、GMT7時50分の情報としてこの会談を伝えた。ニューヨークの国連本部周辺では、この時期、多数の二国間会談や多国間協議が並行して行われる。サウジアラビアの副大臣が国連テロ対策局の幹部と会談したことは、同国がテロ対策を国際的な優先課題の一つとして扱っていることを示す。テロ対策の分野では、情報共有や能力構築、資金供与の阻止など、多岐にわたる協力が考えられる。今回の会談でどの分野が重点として議論されたのかは、SPAの報道からは読み取れない。それでも、協議が継続していること自体が、協力関係の土台を成している。国際的なテロ対策の実効性を高めるには、こうした地道な協議の積み重ねが欠かせないのではないだろうか。
サウジアラビアは、テロ対策とテロ資金供与の阻止において、国際的な枠組みのなかで役割を果たしてきた。国連との協力は、その取り組みの柱の一つである。今回の会談は、ハイレベルウィークの合間を縫って行われた点にも注目できる。各国の首脳や閣僚が限られた時間のなかで優先課題を選んで会談に臨むなか、テロ対策がその一つに数えられたことになる。会談の具体的な成果や今後の予定について、SPAは伝えていない。両者がどのような協力の深化を思い描いているのか、続報が待たれるところだ。テロの脅威が消えない以上、国際的な協力の必要性も消えることはない。今回の会談が、その協力を前進させる一歩となるかどうか、関心が集まるのではないだろうか。
誰が会談したのか。 サウジアラビアの国際多国間問題担当外務副大臣で経済・開発問題担当副大臣室総監督のアブドゥルラフマン・アル=ラッシー博士と、国連テロ対策局のアレクサンドル・ズエフ事務総長代行が会談した。
どこで、いつ会談したのか。 会談はニューヨークで、第81回国連総会ハイレベルウィークの合間に行われた。SPAは9月27日付で、現地時間10時50分、GMT7時50分の情報として伝えている。
何が協議されたのか。 サウジアラビアと国連のテロ対策分野の協力がレビューされ、テロの脅威への対処とテロ資金供与の阻止における協力と調整の強化が協議された。国際の平和と安全への貢献が目的とされる。
会談の具体的な成果は公表されたか。 SPAは会談の内容として協力のレビューと強化の協議を伝えるにとどまり、具体的な合意文書や数値、今後の予定については報じていない。テロ対策協力の詳細は明らかにされていない。





