リヤドで4月10日から18日まで、キング・アブドゥルアジズ・アンド・ヒズ・コンパニオンズ財団(マウヒバ)が教育省と共同で「春期訓練フォーラム2025」を開催している。全国の教育行政19局から公立学校各段階の男子・女子生徒230人が参加する。
サウジ通信(SPA)によると、このフォーラムは国際科学競技会に向けたサウジアラビアの準備の一環で、マウヒバの訓練計画に基づくものだ。各科学分野の専門家が作成した高度な教材を用い、生徒の技能を伸ばし、国際舞台で国を代表できるよう科学的に資格を与えることを目的とする。
8日間の日程で、各専攻のカリキュラムを修了することに焦点を当てた52時間の訓練を提供する。内訳は数学42人、情報学51人、化学34人、物理学24人、生物学39人、一般科学39人。これだけの人数を六つの分野に振り分け、それぞれに専門家の教材を用意する運営は、どのようにして現場の学校と調整されているのだろうか。
このフォーラムは「マウヒバ国際オリンピックプログラム」の第2段階に当たる。前回の冬期訓練フォーラムで選抜された生徒が、より集中的で焦点を絞った訓練を受ける。その成果が2025年の国際競技会への推薦を左右する。同時に、2024年末に開催された「Bebras Mawhiba Informatics Competition」の中間レベル入賞者にとっては最初の訓練段階となる。
なぜ冬と春の二段階に分けて訓練するのか。冬期で基礎を固め、春期で仕上げるという設計は、国際競技会の日程に合わせたものとみられる。選抜された生徒にとって、この8日間は年間の準備の分岐点になる。
過去の実績と積み上げ
昨年、国際科学オリンピックに参加したサウジのチームは、Regeneron International Science and Engineering Fair(ISEF)を含む25の大会で119の賞を獲得した。これにより、こうした競技会におけるサウジアラビアの累計受賞数は854に達した。SPAは、この数字がサウジの人材の水準の高さと、マウヒバの育成努力を示すものだと伝えている。
119という単年の受賞数と854という累計をどう読むか。一つの大会ではなく25の大会をまたいで積み上げられた数字であり、特定の分野に偏らず数学から一般科学まで幅広く成果が出ている点が特徴だ。国際競技会は個人戦でありながら、国としての継続的な参加と訓練体制が問われる場でもある。
マウヒバは教育省との連携のもとでこのプログラムを運営している。公立学校の各段階から生徒を集め、19の教育行政局を通じて参加者を選ぶ仕組みは、首都圏に偏らない選抜を意図したものと考えられる。地方の学校に在籍する生徒が国際競技会への道を持つことは、国内の才能発掘の裾野を広げる意味を持つ。
52時間という訓練時間は、8日間で割ると1日平均6時間半になる。学校の授業と並行して行われるのか、それとも集中合宿の形式なのかは、SPAの報じた内容からは判別できない。ただ、各専攻のカリキュラム修了を目標に掲げていることから、単発の講義ではなく体系的な指導が組まれていることがうかがえる。
情報学に51人と最も多い生徒が集まっている点も目を引く。数学の42人、生物学と一般科学の各39人が続き、物理学は24人と最も少ない。分野ごとの人数配分は、国内の関心や競技会の枠組み、指導者や教材の確保状況を反映している可能性がある。なぜ情報学にこれほど多くの生徒が集まるのか。デジタル分野への関心の高まりと無関係ではないだろう。
Bebras Mawhiba Informatics Competitionは2024年末に開かれ、その中間レベルの入賞者が今回の春期フォーラムで最初の訓練を受ける。競技会で結果を出した生徒が、そのまま国際大会への訓練段階に進む流れができている。下部大会から国際大会へという導線が、情報学に関しては特に整備されているように見える。
国際科学オリンピックは国別の代表チームを編成して臨むものが多く、生徒個人の力量に加えて、訓練の質と継続性が結果を左右する。マウヒバが冬期と春期の二つのフォーラムを設け、さらに2025年の推薦を春期の成果で決める仕組みを取っているのは、選抜と育成を段階的に進める設計だ。
過去の累計854の賞は、一朝一夕に積み上がったものではない。毎年の訓練フォーラムと競技会参加の繰り返しの上に成り立っている。今回の230人が全員国際大会に進むわけではないが、訓練を受けた経験自体が次の選抜層を厚くする。春期フォーラムの成果が2025年の推薦にどう反映されるかは、今後の発表を待つ必要がある。
SPAは、フォーラムの具体的な会場、指導者数、使用教材の詳細、2025年に参加予定の国際競技会の名称や日程については報じていない。119の受賞がどの大会でいくつずつだったかの内訳も明らかにしていない。推薦の基準や選抜方法の詳細も示されていない。
春期訓練フォーラム2025には誰が参加しているか。 全国の教育行政19局から公立学校各段階の男子・女子生徒230人が参加する。内訳は数学42人、情報学51人、化学34人、物理学24人、生物学39人、一般科学39人で、4月10日から18日までリヤドで開催されている。
フォーラムの訓練内容はどのようなものか。 8日間で52時間の訓練を提供し、各専攻のカリキュラムを修了することに焦点を当てる。各科学分野の専門家が作成した高度な教材を用い、国際舞台で国を代表できるよう生徒を科学的に資格付けることを目的とする。
このフォーラムはプログラム上どの位置づけか。 マウヒバ国際オリンピックプログラムの第2段階に当たる。冬期訓練フォーラムで選抜された生徒がより集中的な訓練を受け、その成果が2025年の国際競技会への推薦を左右する。2024年末のBebras Mawhiba Informatics Competition中間レベル入賞者には最初の訓練段階となる。
サウジアラビアの過去の受賞実績は。 昨年、国際科学オリンピックに参加したサウジのチームは、Regeneron International Science and Engineering Fair(ISEF)を含む25の大会で119の賞を獲得した。これにより、こうした競技会における累計受賞数は854に達したとSPAは伝えている。
SPAが報じていない情報は何か。 フォーラムの具体的な会場、指導者数、使用教材の詳細、2025年に参加予定の国際競技会の名称や日程は報じていない。119の受賞の大会別内訳や、推薦の基準・選抜方法の詳細も明らかにしていない。