サウジアラビアのマッカにあるグランド・モスク(マスジド・ハラーム)で、ラマダン最後の10日間に礼拝者とウムラ巡礼者が大幅に増加することを受け、二聖モスク管理庁(General Authority for the Care of the Two Holy Mosques)が主要なゲートと橋を指定した。サウジ通信(SPA)が2025年3月21日に伝えた。
同庁によると、主要な出入り口となるゲートはミナレット(尖塔)によって識別でき、キング・アブドゥルアジズ・ゲート(1番)、キング・ファハド・ゲート(79番)、キング・アブドゥッラー・ゲート(100番)が含まれる。これらのゲートは、増加する人流を複数の動線に分散させる役割を担う。
1階のマターフ(周回区域)へのアクセスには、シュバイカ橋、アジュヤド橋、アル・アルカム橋の入口を利用できる。マターフはカアバを取り囲む周回エリアであり、巡礼者が最も集中する場所の一つだ。複数の橋を入口として指定することで、地上レベルだけでなく上層階からの流入も分散させようとしている。
アル・マサア区域(地上階および1階)からの退出は、アル・サファ・ゲート(13番)、預言者ムハンマド・ゲート、アル・マルワ・ゲート、アル・マルワ橋、アル・マルワ車いす橋を通じて行うことができる。サファとマルワの間を往復するサイイの儀式を終えた巡礼者の流れを、複数の出口へ振り分ける設計だ。
同庁は、これらの取り決めが円滑な移動を確保し、混雑を軽減し、グランド・モスクへの安全で効率的なアクセスを提供することを目的としていると説明する。巡礼者が儀式を容易かつ快適に行えるようにするための措置だとしている。
ラマダンの最後の10日間は、断食月の中でも特に巡礼者が集中する時期として知られる。特に夜間の礼拝やウムラの実施が重なり、グランド・モスク周辺の動線は例年大きな負荷がかかる。今回の指定は、そうした時期の人の流れをあらかじめ複数のルートに分けることで、特定のゲートや橋への集中を避ける狙いがあるとみられる。
ゲートをミナレットで識別できるとする点も実用的だ。グランド・モスクは広大で、複数の方向からアクセスできるため、番号だけでなく視覚的な目印を示すことで、初めて訪れる巡礼者でも目的の出入り口を把握しやすくなる。キング・アブドゥルアジズ・ゲート、キング・ファハド・ゲート、キング・アブドゥッラー・ゲートという主要3ゲートは、いずれも大規模な人流を処理するための拠点となる。
マターフへのアクセスにシュバイカ橋、アジュヤド橋、アル・アルカム橋の入口が挙げられていることは、周回区域への進入を地上からだけでなく橋経由でも確保することを意味する。周回区域は巡礼の中心であり、ここへの進入路が限られれば混雑は避けられない。複数の橋を入口として示すことは、進入路の分散を図る措置だ。
退出についても、アル・サファ・ゲート(13番)、預言者ムハンマド・ゲート、アル・マルワ・ゲート、アル・マルワ橋、アル・マルワ車いす橋という複数の経路が示されている。特に車いす橋が明示されている点は、移動に支援を要する巡礼者への配慮を示す。サイイの儀式を終えた後、車いす利用者を含む巡礼者が安全に区域を出られるよう、専用の経路が確保されている。
これらの措置は、単にゲートを指定するだけでなく、入場と退出を分離し、儀式の各段階に応じた動線を提示するものだ。巡礼者はマターフでの周回、そしてサファとマルワの間の往復という異なる動作を行う。それぞれの段階で利用すべき経路をあらかじめ示すことで、互いの流れが交差して停滞することを防ぐ効果が期待される。
二聖モスク管理庁は、円滑な移動、混雑の軽減、安全で効率的なアクセスという目的を掲げている。これは、巡礼者が儀式を容易かつ快適に行えるようにすることを狙いとする。ラマダン最後の10日間という限られた期間に、多数の礼拝者とウムラ巡礼者が同時に訪れる状況下で、動線管理は安全確保の要となる。
グランド・モスクへのアクセスをめぐっては、どのゲートを選べばよいかを巡礼者が事前に把握できるかどうかが重要になる。ミナレットを目印とする説明は、現地での判断を助ける。また、橋の名称とゲート番号を併記することで、案内表示や警備員の誘導と照合しやすくなる。
今回の発表では、指定されたゲートや橋の運用時間、混雑状況に応じた変更の有無、追加の警備体制や医療体制については言及されていない。また、各ゲートや橋の収容能力や、1日あたりの想定利用者数といった数値も示されていない。あくまで主要な出入り口とアクセス経路の指定が中心となっている。
ラマダン最後の10日間は、断食明けの食事や夜間の礼拝など、一日の過ごし方が他の時期とは異なる。そのためグランド・モスク周辺の人流も時間帯によって変化する。主要ゲートと橋をあらかじめ指定しておくことは、時間帯ごとに変動する混雑に対して、柔軟に対応するための基礎になると考えられる。
巡礼者にとっては、自分がどの方向からグランド・モスクに近づき、どの儀式を行うかに応じて、利用するゲートや橋を選ぶことになる。マターフへの進入はシュバイカ橋、アジュヤド橋、アル・アルカム橋の入口から。退出はアル・サファ・ゲート、預言者ムハンマド・ゲート、アル・マルワ・ゲート、アル・マルワ橋、アル・マルワ車いす橋から。この区分を理解しておくことが、円滑な巡礼につながる。
二聖モスク管理庁による今回の指定は、ラマダン最後の10日間におけるグランド・モスクの動線を整理するものだ。キング・アブドゥルアジズ・ゲート(1番)、キング・ファハド・ゲート(79番)、キング・アブドゥッラー・ゲート(100番)という主要ゲート、そしてマターフとアル・マサア区域それぞれの進入・退出経路が示された。同庁は、これにより円滑な移動と混雑の軽減、安全で効率的なアクセスが確保され、巡礼者が儀式を容易かつ快適に行えるようになるとしている。
ラマダン最後の10日間に指定された主要ゲートはどれか。 キング・アブドゥルアジズ・ゲート(1番)、キング・ファハド・ゲート(79番)、キング・アブドゥッラー・ゲート(100番)の3つ。SPAによると、これらのゲートはミナレットによって識別できるとされている。
1階のマターフへはどこから入れるか。 シュバイカ橋、アジュヤド橋、アル・アルカム橋の入口を利用できる。二聖モスク管理庁が、周回区域への進入路を複数示すことで人流の分散を図っている。
アル・マサア区域からの退出経路はどうなっているか。 地上階と1階のいずれからも、アル・サファ・ゲート(13番)、預言者ムハンマド・ゲート、アル・マルワ・ゲート、アル・マルワ橋、アル・マルワ車いす橋を通って退出できる。
今回の措置の目的は何か。 円滑な移動の確保、混雑の軽減、グランド・モスクへの安全で効率的なアクセス提供。巡礼者が儀式を容易かつ快適に行えるようにすることが狙いだと同庁は説明している。
ゲートはどのように見分けるのか。 SPAによると、主要な出入り口のゲートはミナレットによって識別できる。番号と視覚的な目印の両方が示されることで、初めて訪れる巡礼者も目的のゲートを把握しやすくなる。
発表で言及されていない情報はあるか。 ゲートや橋の運用時間、混雑に応じた変更の有無、追加の警備・医療体制、収容能力や想定利用者数などの数値は示されていない。指定された経路の案内が中心となっている。